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投資と要求に合ったITプロジェクトの見極め方 (4119115)

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-企画・投資の価値を説明する全てのプロジェクトマネージャー 向け-
投資と要求に合ったITプロジェクトの見極め方

本コースの学習目標は、主に以下の4つを理解することです。
1)ビジネス戦略とIT戦略のリンケージの重要性を理解し、実現する具体的な手法を習得する。
2)IT投資をベースに、成功とはどのように測定するのか、具体的方法を習得する。
3)IT活動の成果を超えて、市場・社会への変化の影響(インパクト)の測定方法を習得する。
4)プロジェクトの優先順位付け、プロジェクト撤退の客観的な説明方法を学ぶ。
5)プロジェクトの上に存在する上位フレームワークを理解し経営が要求する全体観を身に付ける。

日時

2020年2月19日(水) 10:00-18:00

カテゴリー

IS戦略策定・IS戦略評価・IS企画・IS企画評価 IS戦略実行マネジメント・プロジェクトマネジメント専門スキル

講師

中谷英雄 氏
(株式会社ピーエム・アラインメント 取締役 ビジネスコンサルティング部長 )
PMI認定PMP
2013年 米国PMI最優秀教育プロバイダー認定
スクラムアライアンス認定スクラムマスター(CSM)
プロダクトオーナー(CSPO)

 <略歴>
1.BIPROGY(旧:日本ユニバック)(1983年~)
2.三井住友信託銀行(旧:三井信託銀行)(1990年~)
3.ピーエム・アラインメント(2006年~現職)
• 主に金融IT大規模プロジェクトのPMO支援に従事。
• その後大学院でデザインマネジメントを学び、社会課題の解決、金融商品の開発等でデザイン、アート、顧客体験等を活用。
• 現在、新事業創出、デザイン戦略、イノベーションとDX推進に関わる諸テーマを中心に、コンサルティング活動、教育活動を展開している。

<研究会活動>
・PM関連:PMIJ会員(アジャイルPM研究会会員、プログラムマネジメント研究会会員)
・イノベーション関連:JUAS(イノベーション研究会会員JIIP3)
PMIJ会員(ソーシャルPM研究会)
・震災復興関連のNPO向けに、イノベーションプロセスの活用支援展開中

<PM関連書籍著>
監修 PMI 日本支部 「PMツールの実践的活用」プロジェクト 
翻訳メンバー PMIプログラムマネジメント標準 第2版

参加費

JUAS会員/ITC:33,000円 一般:42,000円(1名様あたり 消費税込み、テキスト込み)【受講権利枚数1枚】

会場

一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(日本橋堀留町2丁目ビル2階)

対象

プロジェクトマネージャー、プロジェクトマネージャーの上級を目指す方、IT企画の方など中級

開催形式

講義、グループ演習

定員

25名

取得ポイント

※ITC実践力ポイント対象のセミナーです。(2時間1ポイント)

ITCA認定時間

7

主な内容

成熟した投資価値の最適化を実施している企業は、そうでない企業に比べ、プロジェクトの目標を実現する確率は1.6倍、プロジェクトにおいて目標ROIを達成する確率は3倍である(ボストンコンサルティンググループの調査結果(2016年)より)と報告されています。

これからのIT部門は、競争力のある差別化システムを作るため、「QCD、SLAの達成」から、企業が継続して成長していくために立てられた「組織戦略と価値創造達成」に更に視点をあげ、どう実現すべきか戦術が問われています。そして更に、ビジネス戦略に沿ったIT戦略へのIT投資が、企業に更には社会・市場へどのような貢献・変化の影響を与えていくか、測定し明示することが求められています。

IT組織の現場で良く聞かれる話は、「皆が、残業をして良いことをやっているのは分かるが、ITの成果や変化が見えない」「自分達の活動(プロジェクト、サービス、ソリューション)が生み出した企業への貢献、市場への変化(インパクト)を説明できない」です。多くのIT組織が、「ビジネス戦略からIT戦略へのリンケージと成果・評価が見えない」「自分達のIT組織は何を達成しようとしているのか?」「活動の成功とはどのように定義、測定されるのか?」という問いに十分に答えられていません。 

このセミナーでは、まず、提示されたビジョン・ミッション、戦略目標を解釈した上で、活動(プロジェクト、サービス、ソリューション)から生み出される成果、インパクトの関係性の説明、及び、測定指標の提示方法までを、枠組み(フレームワーク)を用いて、作成する方法を学びます。また、その価値提案を経営に説明する方法を習得して頂きます。また、参加者とのグループ演習を通し、より理解を深めていただける構成になっています。

「IT組織の活動(プロジェクト、サービス、ソリューション)の成功とはどのように定義、測定されるのか?」「どうしたら、活動を止められるのか?」などプロジェクトマネージャー、その上級を目指す方、IT企画・開発・保守・運用の改革担当の方など必見の講座です。ぜひ、ご参加ご検討ください。


<過去参加者の声>
・経営に対する説明方法、フレームワークを学べ、非常に良い題材で実践的な内容だった。(製造業)
・実際にプロジェクトを決行するか、撤退するかの判断をすべき立場にあり、理論的で理解が深まった。(建設)
・事業環境が厳しい中、これまでのマインドのままではダメであるという考え方と、何をすべきか刺激をうけた(製造業)
・ワークショップを通じて理解が深まる仕組みになっており、実務に即役に立つ。(製薬)
・難しいテーマにもかかわらず、講師の説明が分りやすかった。(IT系)

 
プログラム 本セミナーで取り上げる事項
 1章.社会を取り巻く環境の変化
(1)CSVは、新たなイノベーションと捉える
(2)社会的価値 VS 経済的価値
(3)ソーシャル・インパクト評価の重要性
(4)IT投資要求に対する経営の不満
(5)現状のQCD、SLAではビジネス貢献は測れない

2章.投資要求に合った価値連鎖の説明
(1)投資要求に対する説明に関する現状認識
(2)企業におけるインパクト測定の狙い
(3)インパクト創造サイクル
(4)インパクト測定計画作成手順
(5)インパクト測定計画 事例紹介
<演習1>

3章.インパクト測定計画を用いて、価値創出を説明する
(1)主要なインパクトを特定する
(2)一次インパクトを洗い出す
(3)二次インパクトを洗い出す
(4)ベネフィットマップを完成させる
(5)測定データ収集計画を作成する
(6)経営者に、価値提案を説明する

4章.選択と集中、投資価値の最適化方法を体得する
(1)ポートフォリオの基本的な考え方
(2)様々な優先順位付け方法の紹介
 <演習2>
 プロジェクトの優先順位付けの根拠を論理的に説明する
 <演習3>
 プロジェクト撤退の理由をステークホルダーに論理的に説明する

5章.ITポートフォリオ事例紹介

6章.ポートフォリオマネジメント(フレームワーク)の組織適応は変革が伴う
 
 <1章>
・CSRからCSVへ
・企業が、社会的価値を追求する事の意義
・ソーシャル・インパクトとは?
・経済産業省の報告から日本の現実を読み解く
・46.9%の経営者は、IT投資に不満である
・経営上層部からの本質的な要請を理解する
 
<2章>
・価値ロジック検証の以下の要素の違いを理解
 1)インプット(投入)
 2)活動(プロジェクト、サービス)
 3)アクトプット(結果)
 4)アウトカム(成果)
 5)インパクト
・ベネフィット
・ベネフィットマネジメント
・成功は、どのように測定するのか?
・インパクトを大きくするには、どうすれば良いのか?

<3、4章>
・投資価値最適化の重要性を理解
・ステークホルダーにプロジェクト優先順位付けの根拠を示す
・合理的手法のメリットと限界を理解する
・多くの選択肢にどう応えるか?
・投資委員会のメンバーと、経営的視点を体得する
・合理的手法を活用する価値を見出す
・何故、日本のプロジェクトは、中止が出来ないのか?
・徹底、中止の意思決定の考慮事項とは?

<5章>
・IT投資委員会を新設
・ITポートフォリオの実践、その他
<6章>
・何故、変革は失敗するのか?
・ポートフォリオマネジメントの推進にどう立ち向かうか?
 

 
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