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情報システム部門のためのITアーキテクト養成講座【会場】 (4124253)

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複雑化した社内システムの全体像を可視化し、企業目的を最適に実現するITの適用の姿を構想し、その構築のステップを策定するアーキテクトを養成するためのコースです。第1部では全体像の可視化、構想の策定を行うアーキテクトに必要な知識と技法を学びます(エンタープライズアーキテクト)。第2部では個々のシステムのアーキテクトに必要な知識と技法を学びます(ソリューションアーキテクト)。

日時

2024年11月20日(水) 10:00-17:00会場(終了後17:30まで交流会を行います)
2024年11月27日(水) 10:00-17:00会場
2024年12月4日(水) 10:00-17:00会場
2024年12月11日(水) 10:00-17:00会場(終了後17:30まで交流会を行います)

カテゴリー

事業戦略策定・事業戦略評価 IS戦略策定・IS戦略評価・IS企画・IS企画評価専門スキル

DXリテラシー

What(DXで活用されるデータ・技術):デジタル技術

講師

中山嘉之 氏
(株式会社アイ・ティ・イノベーション シニアコンサルタント、元 協和発酵キリン(現:協和キリン)情報システム部長 )
1982年より協和発酵工業(現、協和キリン)情報システム部で30年間社内システムの構築に携わる。
メインフレーム~オープン~クラウドとプラットフォームが変遷する中、14の社内アプリ構築でDBモデラー兼PMを務める。
2005年~は部門長兼ITアーキテクトとして活動し、2010年にエンタープライズ・データHubを中核とする疎結合アーキテクチャの完成に至る。2013年1月よりアイ・ティ・イノベーションにてコンサルティング活動を開始し、同年7月よりビジネステクノロジー戦略部を立ち上げる。近年、スパゲッティ&サイロ化した巨大システムを美しく整理されたデータ環境に徐々に移行してゆくモダナイゼーション手法を確立。既存システムの運用を妨げることなく緩やかに移行する様は現代の都市計画に酷似。仕事のモットーは”直観を大切にしたアーキテクトたれ”。これからもユーザ企業目線を大切にし、ベンダー中立にこだわり続ける。

天羽正道 氏
(フリーランスITアーキテクト )
元 日本アイ・ビー・エム株式会社
エクゼクティブアーキテクト。
チーフアーキテクトとして様々な環境でのビジネスアプリケーションの開発をリード、構想を支援。

参加費

JUAS会員/ITC:137,500円 一般:176,000円(1名様あたり 消費税込み、テキスト込み)【受講権利枚数4枚】

会場

※2024年4月より移転しました※一般社団法人日本情報システム・ユーザー協会(NBF東銀座スクエア2F)

対象

ITアーキテクチャーの策定や評価に関与される方
4回通して受講できる方
◆受講前提条件:アプリケーション開発・保守またはインフラ構築・運用の経験を持っていること 中級

開催形式

講義、演習

定員

20名

取得ポイント

※ITC実践力ポイント対象のセミナーです。(2時間1ポイント)

ITCA認定時間

24

主な内容

■受講形態
会場のみ(オンラインなし)
■テキスト
当日配布
■開催日までの課題事項
特になし

情報システム部門は「一括丸投げ」 「御用聞き」 から脱却し、ITによる企業の成長をリードすることが求められています。
このため必要なのは、複雑化した社内システムの全体像を可視化し、企業目的を最適に実現するITの適用の姿を構想し、その構築のステップを策定することです。
また、実システムの構築、運用においては関係者が共有できる全体設計を行うとともにその設計にもとづくガバナンスを行なうことが必要です。
この役割を担うのはアーキテクトと言われる人であり、アーキテクトの成果物はアーキテクチャーと言われます。
また、従来より、大きくアプリケーション担当とインフラ担当が分かれて情報システムの開発が進められてきましたが、この両者の技術面での仲立ちもアーキテクトが行います。

本コースは情報システム部門で活躍するアーキテクトを養成するためのコースです。
第1部では全体像の可視化、構想の策定を行うアーキテクトに必要な知識と技法を学びます(エンタープライズアーキテクト)。
第2部では個々のシステムのアーキテクトに必要な知識と技法を学びます(ソリューションアーキテクト)。

◆主な研修内容:

第1部 これからの企業システムアーキテクチャと情報システム部門(11/20・27)
中山 嘉之(なかやま よしゆき)氏

デジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれる中、社内情報システム部門は今後どのような役割を果たすべきか、また、組織内の人材はどのような知識を身に着け、いかなるマインドセットで臨む必要があるかについて、講師の32年のユーザ企業情報システム部門と直近8年のITコンサルタントの経験から、レクチャーします。

1 DXに向けて:ビジネスとITが一体化
・あらゆる業務がIT化され、BAとDA/AAの乖離がなくなる
・TAによるパラダイムシフトでビジネスイノベーションを実現
・デジタルネイティブ世代がビジネスモデルを創る時代に
・現行DA/AAの整理と拡張性に富んだアーキテクチャへの転換

2 EAの変化:全体最適を保ちつつ新機軸を吸収
・BA:より消費者、利用者に向けてシステムスコープが拡大
・DA:新たな利害関係者のエンティティ追加、非構造化データの参入
・AA:SoR、SoE、SoIの連携によるシームレスなデジタルワールド
・TA:データセンター(所有)からクラウド(利用)にシフト

3 EAの成果物:デジタルをアナログ絵図で可視化
・BA:ビジネスモデル概念図(アクターとシステムの情報授受)
・DA:概念データモデル図(ビジネスモデルが窺えるERD)
・AA:アプリケーション鳥瞰図(プロセス間データ連携:DFD進化形)
・TA:インフラ概念図(ネットワーク/サーバのロケーション概要)

演習1 1 ビジネスモデル概念図 2アプリケーション鳥瞰図の作成

4 EAの維持:システム管理システム
・エンタープライズデータカタログによるシステム管理情報のDB化
・メタデータ(意味、形式)の可視化/保管による属人性の排除
・カタログによるメタデータ管理とMDMによるコンテンツ管理

5 組織:今後のIT部門のあるべき姿
・コストセンターからプロフィットセンターへのシフト
・デジタル化の推進役(攻め)と企業活動の監視役(守り)
・アーキテクチャ管理室(AMO)の設置によるコントロール
・ビジネスアジリティ追従のため開発・保守の内製化へ
・シャドウITを統合し社内のITガバナンスを強化

6 IT部員のもつべきスキル
・コンピュータサイエンスと、自社のビジネス知識の学習
・抽象化のトレーニング(自然言語力-モデリング-(コーディング))
・全部(All)ではなく全体(Whole)を捉えるスキルを養う
・プロマネとアーキテクトのスキルの両立

演習2 1 概念データモデルの作成
    2 メタデータ定義の作成


第2部 アーキテクチャ設計とドキュメントの作成(12/4・11)
天羽 正道(あもう まさみち)氏

第2部では情報システム部門の個別システムを担当する技術者に望まれるアーキテクトとしての活動を行うために必要な知識を提供します。
その活動とは、システムのアーキテクチャーを作ることと、それにもとづくシステムの構築、運用のためのガバナンスを指します。
全トピックはアーキテクト共通に必要な知識ですが、機能モデルは特にアプリ系で、配置モデルは特にインフラ系で、それぞれに十分に習熟されることを望みます。
また、アプリの実現とインフラの実現の内容は、現場で遭遇する問題の解決に必要とされる重要な基礎事項です。

5年~10年程度のアプリの開発経験またはインフラ構築経験があればアーキテクチャーを作成できるように、以下の特色を持たせてています。
・簡明で標準性の高いアーキテクチャーの易しい作成方法
・知っていると大変便利なアーキテクトのノウハウ
・典型的なアーキテクチャー問題とそれぞれの解答パターン
・マイクロサービスなどを含むDXの時代に適合した内容
・高度な問題状況にも役立つ揺るぎない基礎
・長年のアーキテクト経験の裏付け

1 ソリューション・アーキテクチャーとは

2 アーキテクトのミッション

3 アーキテクトのノウハウ
・パレートの法則
・関心分離
・仮説駆動
・リスク駆動
・典型アーキテクチャー
・凝集度・結合度

4 アーキテクチャーの文書
・文書の概要
・入力の概要
・アーキテクチャー作成の流れ

5 概観モデルと範囲モデル
・概観モデルとは
・概観モデルの作成
・範囲モデルとは
・範囲モデルの作成

演習1 概観モデルと範囲モデルの作成

6 機能モデル作成
・機能モデルとは
・コンポーネントとサービス
・構造の指針、基本テンプレート
・ドメイン層の機能
・アプリケーション層の機能
・ユーザーインターフェース層の機能
・機能モデルのサンプル
・機能モデルの作成

演習2 機能モデル作成

7 アプリの実現(機能性)
・オンライン
・UX
・DB
・ロジック
・バッチ
・ジョブ
・連携

8 アプリの実現(運用性)
・性能
・障害
・問題分析
・テスト
・保守

9 インフラの実現
・システムの構成
・システム管理

10 配置モデル
・配置モデルとは
・論理配置モデルとは
・サンプル
・論理配置モデルの作成
・物理配置モデルとは
・サンプル
・物理配置モデルの作成
・作成の指
・ウォークスルー

演習3 配置モデル作成

<参加者の声>
・基礎知識を体系的に習得することができ、ワークショップ内容は自社でも直ぐに試せるような実践的な内容だと感じました。
・アーキテクトを考える上で、何が重要かということ、どのように進めていったらよいかということが、体系的に学べ、社内に展開していける内容だったため。
・実践での習得が多かったアーキテクト部分について、体系立てて学べたのはよかったと思います。アーキテクチャの図は正解というものがなかったので、参考例を使用して演習できたのが有意義でした。
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