本セミナーでは、金融を担当するSEが、知っておきたいシステムとその前提となる銀行/信託/証券/保険/投資顧問の基礎IT知識について学びます。業務知識のみの研修ではなく、ITに特化した内容となります。
主な内容
■受講形態
ライブ配信(Zoomミーティング)
【セミナーのオンライン受講について 】
■テキスト
開催7日前を目途に発送(お申込時に送付先の入力をお願いします)
※開催7日前から開催前日までにお申込の場合、テキストの送付は開催後になることがあります。ご了承ください。
■開催日までの課題事項
特になし
金融機関の銀行/信託/証券/保険/投資顧問のシステムは、専門用語が多く、業務から派生しているITの業界用語や、
昔からのITの運用/制約/データベースの持ち方/テスト方法/リカバリ方法が異なります。
本セミナーでは、金融を担当するSE(システム・エンジニア)の方が、
知っておきたいシステムとその前提となる銀行/信託/証券/保険/投資顧問の基礎IT知識について学びます(業務知識のみの研修ではなく、ITに特化した内容となります)
また共通基盤として、金融ならではの外接(決済)/中央銀行/取引所など、業界人として知って起きたい接続システムを紹介します。
この分野は、歴史が長く、障害や事故なども知識として必要となって来ますので、過去からのシステムの変遷についても理解を深めます。
◆主な研修内容:
第1部 はじめに
・金融ITシステムはどのように分類できるか
・都市銀行のシステム変遷
(第1次オンライン、2次、3次、ポスト3次オン、Unix/Windowsオン)
・都銀システムの冗長化構成の変遷(世田谷ケーブル火災事件)
・事務センター運用や2拠点運用の考え方(災害対策)
・近年のネットバンキング/ポイント制度
・(例題)給与振込のセンターカット、通帳印刷の歴史
預為などの負荷テスト(ランニングテスト)方法
第2部 信託銀行で知っておきたいITシステム知識
・信託銀行ならではの業務と歴史(特金/ファンドトラスト)
・SWIFTネットワークやカストディ業務
・証券代行/(照合センター)ほふり/(現物管理/受渡の変遷)
・全銀システム/日銀ネットとは
・先物/オプションの委託業務
・(例題)外接系の変遷(海外との外接系の変遷)
全銀システムの障害
第3部 証券/保険で知っておきたいITシステム知識
・証券取引所の変遷
・証券会社の変遷
・商品/投資勘定
・(例題)デットロックなど排他制御の変遷、東証の障害
・生命/損害保険のITシステム
・コールセンターと事務封入業務
・従来の保険商品の窓口販売や訪問販売のビジネス・モデルとは
・昨今のネット通販ビジネスとコールセンター/TVのCMでの営業活動とは
・コールセンターならではの音声システムとインバンドの基礎知識
・(例題)コールセンターと共に構築するセキュリティ対策
第4部 金融ITシステムのリスクとIT監査
・物理セキュリティ、入退出、ゾーニングの業際での違い
・ディザスタ・リカバリ(DR)構築の変遷(Active-Active)
・コムフィッシュや磁気テープなど、データを長期保存するテクノロジ
・CSIRTなど/金融ISACなど外部からの指導
(例題)近年のAWSやAZureなどを利用する際の規程類
事業継続計画(BCP)などの実装と規程類の変遷
第5部 今後の運用
・アセンブラ/COBOLなどの言語の利用と、開発現場/ライブラリ管理
・委託先に委託すべきか、受託かアウトソースか
・昨今のシステムに関するニーズ/内製化